3.11を忘れない!

カリタス釜石「さんりくわかめっ!」を販売!

カリタス釜石「さんりくわかめっ!」を販売!

このたび、カリタス釜石では、岩手県釜石・大槌産のわかめを湯通し塩蔵した「さんりくわかめっ!」を販売することになりました。

2011年3月に、津波の被害で収穫直前の養殖わかめが全滅。
全国の皆さんの支援と地元の漁業者の努力で再起したわかめをぜひお買い求めください。
カリタス釜石「さんりくわかめっ!」の売上金は被災地復興事業のために使用されます。
「さんりくわかめっ!」詳細
内容量330グラム 800円(税込み、賞味期限90日) +送料一律500円/30袋以上無

*日時未指定での到着予定は注文受付後2週以上となります。
到着日を指定される場合(休祝前日・年末年始も含む)は、必ず10日以上前にお申し込みください。
代金は商品到着後、請求書に記載の振込先へお支払いくださいませ。


【4年たっても決して忘れない】東京に避難されている方と共に、きらきら星チャリティデイ

東京に避難されている方と共に、きらきら星チャリティデイ

★ 日時 2015年3月8日(日)10時から15時
★ 場所 四ツ谷ニコラバレ (JR・東京メトロ 四ツ谷駅下車)

3月11日で大震災・原発事故から4年になります。東京に避難されている方々とチャリティバザーやお食事・お茶・歓談など楽しい1日を計画しました。

バザー用品募集のお願い

【物品寄付に際して】
・すべて中古衣料以外は開封していない新品のものをお願いいたします。
・食品につきましては、賞味期間・消費期限にご留意ください。
・乳児・幼児をはじめ、育ち盛りの子どものいる避難世帯が多いため、食品中の放射性物質基準値をクリアした子どもも安心して摂取できるものが喜ばれます。
・アルコール類はご遠慮ください。
・中古衣類、中古おもちゃ、中古書籍につきましては扱いません。

下記バザー用リストを3月6日13時-16時の期日指定で
〒102-0085 東京都千代田区六番町14-4 ニコラバレ気付
きらきら星ネット岩田(090-4959-0652)へ送ってください。

募集物品
【食品類】
調味料:醤油、サラダ油、味噌、砂糖、塩、みりん、ハーブ、焼き海苔、干しいたけ、いりこ、煮干し、昆布
食 品:乾麺(うどん、そば、パスタ、マカロニなど)、缶詰各種、わかめなどの保存食品、レトルト食品、米券
菓子類:クッキー、おせんべい、ナッツ類、ゼリーなど
飲 料:野菜ジュース、果物ジュース、子ども用飲料など
お茶類:コーヒー(レギュラー・インスタント)、紅茶、緑茶、麦茶、ハーブティー
その他:赤ちゃん用粉ミルク、離乳食(瓶・レトルトなど)、子ども用菓子

【日用品】
台所洗剤、ジップロックなどの保存袋、ラップ、アルミホイル、ゴミ袋、キッチンタオル、ふきん、食器用漂白剤、クイックルワイパーなどの掃除用品、洗濯用洗剤、柔軟剤、シャンプー、リンス、トリートメント、ボディソープ、フェイシャルソープ、おしゃれ着洗い、漂白剤、生理用品、芳香剤、除湿剤、簡易使い捨てカイロ、おむつ、トイレットペーパーなど

【化粧品】
メイク落とし、ファウンデーション、チーク、アイシャドウ、アイブロウ、マスカラ、マニキュア、除光剤、コットンなど

【衣類】
女性用:ストッキング、タイツ、肌着、冬物衣料(新品・中古洗濯済)
男性用:ソックス、肌着
子ども用:1歳~高校生くらいまでの男女用靴下・下着・タイツ(女子用)、スパッツ、冬物衣料(新品・中古洗濯済)
その他:シーツ、バスタオル、あったかグッズ(腹巻き、室内履き、あったかソックスなど)

【学用品】
色紙、鉛筆、色鉛筆、ノート、画用紙、かわいいシール(女の子が喜ぶようなもの)、便せん・封筒セット、男の子の工作キット・プラモデルなど
お問い合わせ:きらきら星ネット kirakiraboshinet@gmail.com

きらきら星チャリティデイ

大震災3周年にあたっての「司教協議会長談話」が発表されました

日本カトリック司教協議会長 岡田 武夫大司教(東京教区)は,東日本大震災の3周年を迎える3月11日付で,談話「東日本大震災発生から3年を迎えて」を発表しました。
また,新しい祈り「東日本大震災被災者のための祈り Ⅱ」が決まり,多くの人がこの祈りを唱えることが望まれています。

日本カトリック司教協議会 会長談話
東日本大震災発生から三年を迎えて

東日本大震災が発生して三年になります。震災直後には、時間が経過すれば復興も進むに違いないという楽観的な見通しも語られていましたが、被災地の現状には厳しいものがあります。昨年末の段階でも、いまだに27万人を超える方々が避難生活を強いられており、福島にあっては津波の爪痕が手つかずのまま残されている地域すら存在します。

被災した方々の多くは、地域共同体の再生は言うに及ばず、今後のそれぞれの生活設計も見通しが立たず、希望の見えない不安の暗闇での生活を強いられています。震災以前に生活していた共同体での生活再建をあきらめざるを得ず、他の地域への移住を決意された方も少なくなく、被災地域の将来には大きな不安が横たわっています。復興を進めるためには、被災された方々の心に希望を生み出すことが不可欠だと考えますが、残念ながらそのための対策が十分に施されてはおりません。

日本のカトリック教会は、世界中のカトリック教会から寄せられた支援と、国内の多くの方の支援を頂いて、これまで被災各地で復興支援活動を続けて参りました。
被災地を統括する仙台教区のサポートセンターを中心に沿岸部各地にボランティアベースを設置し、全国から駆けつけるボランティアと共に活動をしております。
また日本の三教会管区(東京・大阪・長崎)も、それぞれ被災地域に拠点を設置し、仙台教区の復興支援活動を全国的規模で展開しております。
カトリック教会は、被災地に暮らすかたの心に寄り添うこと、また地域の交わりを形成する支援に力を注ぐことに努めてまいりました。
この2月に開催された臨時司教総会に集まった日本のカトリック司教団は、これまでの全国的規模での復興支援活動の振り返りをいたしました。司教たちは、被災地の現状を学び、被災された方々の心に思いをはせながら、さらに三年間、全国的な規模での復興支援活動を継続することを決議いたしました。
わたしたち日本のカトリック司教団は、被災地の方々と共にこれからも歩み続ける覚悟でおります。仙台教区の方々と手を携えて、東北の皆さんの心に希望を生み出すため、復興支援活動を継続する覚悟です。

同時に司教団は、震災発生以来これまで全国の教会で唱えられてきた祈りにかわり、新しい祈りを採択いたしました。被災地に暮らす方々の心に希望が明るく輝くことを願いながら、全国の信徒と共にこの新しい祈りを唱えて参ります。

震災から8ヶ月後の2011年11月、司教団は福島での原子力発電所事故を受けて、「いますぐ原発の廃止を」というメッセージを公表しました。わたしたちはその中で、神の賜物であるいのちを守る信仰者の立場から、原発の即時廃止を呼びかけ、同時に「何よりも神から求められる生き方、つまり『単純質素な生活、祈りの精神、すべての人々に対する愛、とくに小さく貧しい人々への愛、従順、謙遜、離脱、自己犠牲』などによって、福音の真正なあかしを立てる務め」の重要性を説き、社会のあり方の見直しを提言しました。

残念ながら、時間の経過と共に、現状はこの呼びかけとは異なる方向に進んでいると感じます。大震災発生三年目にあたり、わたしは、あらためて原発の即時廃止と、わたしたちの生活スタイルの見直しを呼びかけます。

みなさま、これからも神の呼びかけに心を開き、わたしたちがすべてのいのちを尊重し、希望のうちに人生を送ることができるように、共に取り組んで参りましょう。 

2014年3月11日
日本カトリック司教協議会会長
東京大司教 岡田武夫

東日本大震災被災者のための祈りⅡ

父である神よ、
すべての人に限りないいつくしみを注いでくださるあなたに、
希望と信頼をこめて祈ります。
東日本大震災によって今もなお苦しい生活を送り、
原発事故によって不安な日々を過ごす人々の心を照らし、
希望を失うことがないよう支えてください。
また、亡くなられた人々には、永遠の安らぎをお与えください。
すべての人の苦しみを担(にな)われたキリストがいつもともにいてくださることを、
わたしたちがあかしできますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。 アーメン。

「くらしをまもろう! 2014 第3回 広域避難者集会 in 上智」が開催されます

2011年3月11日の東日本大震災を原因として発生した,福島第1原子力発電所の過酷事故からすでに3年がたちます。しかしながら,各地に避難された人々は苦しい生活を強いられています。避難住宅の入居期限は2015年3月までです。家族が離ればなれ,健康被害,子どもの教育など課題は山積しています。
避難生活を送っている方々の思いをうかがい,より一層支援の輪を広げていくための集い「くらしをまもろう! 広域避難者集会 in 上智」が開催されます。皆さま,どうぞご参加ください。

「くらしをまもろう! 2014 第3回 広域避難者集会 in 上智」ポスター

東日本大震災被災者のための祈りⅡ

2011年3月11日の東日本大震災を原因として発生した,福島第1原子力発電所の過酷事故からすでに3年がたちます。しかしながら,各地に避難された人々は苦しい生活を強いられています。避難住宅の入居期限は2015年3月までです。家族が離ればなれ,健康被害,子どもの教育など課題は山積しています。

避難生活を送っている方々の思いをうかがい,より一層支援の輪を広げていくための集い「くらしをまもろう! 広域避難者集会 in 上智」が開催されます。皆さま,どうぞご参加ください。
「くらしをまもろう! 2014 第3回 広域避難者集会 in 上智」ポスター(PDF)

東日本大震災から3年 被災地の人々,避難している人々との関わりをますます強く

2011年3月11日の東日本大震災,そして福島第1原子力発電所の過酷事故から3年がたちました。一般のメディアには日常的に取り上げられることが少なくなっています。しかし,被災地に暮らす人々,また放射性物質による被害のため,故郷を離れ避難している人々には,まだまだ多くの困難があります。精神的なストレスをかかえている人も多くなっていると聞きます。物心両面の支援が必要です。
学校法人栄光学園が賛同団体になっている「311決して忘れないキャンペーン実行委員会」は,今年も3・11を中心にさまざまなイベントを企画しています。皆様も,お仲間といっしょに,ぜひご参加ください。(2014年2月発信)

311決して忘れないキャンペーン2014

カリタス釜石よりの報告ポスター

きらきら星展示会ポスター

「東日本大震災 復興支援ふれあいフェスタ」のご案内

東日本大震災から2年が経過した今、「忘れない」を合言葉に、被災地と東京の想いを
つなぎみんなが元気になれる「復興支援ふれあいフェスタ」を開催します。
東北物産あり、各地のボランティア活動紹介あり、映画上映あり、ステージあり!
被災地からもたくさんの人が駆けつけてくれます。ぜひ皆さん遊びに来てください!

【開催概要】
日時:2013年5月11日(土)10:00~16:00
場所:聖心インターナショナルスクール
(東京都渋谷区広尾4-3-1、東京メトロ日比谷線「広尾駅」3番出口より徒歩3分)
入場料:無料(会場でのご寄付にご協力をお願いいたします)
主催:復興支援ふれあいフェスタ実行委員会
共催:聖心女子大学
後援:カトリック渋谷教会

【プログラム】
◆活動紹介・東北物産展◆
被災地・被災者支援団体による活動紹介展示・オリジナルグッズ販売、被災者の作品紹介
や東北物産の販売を行います。
参加団体(調整中):
NPO法人亘理いちごっこ(宮城県亘理町)、おてら災害ボランティアセンター・
山元町震災復興土曜日の会(宮城県山元町)、みんな共和国(福島県南相馬市)、竹屋菓子店(福島県川俣町)、白河みみずく(福島県白河市)、NPO法人福島やさい畑~復興プロジェクト、NPO法人カリタス釜石、カリタスジャパン・仙台教区サポートセンター、カリタス米川ベース、カリタス原町ベース、いわきサポートステーションもみの木、Peace be with YOU、東京災害支援ネット(とすねっと)、きらきら星ネット、CTVC-カトリック東京ボランティアセンター ほか

◆グルメ市◆
被災地で炊き出し経験のあるグループによる料理、東北スイーツやオーガニックコーヒー等をお楽しみください。

参加団体(調整中):
カトリック雪ノ下教会「震災復興支援プロジェクト」(雪プロ)、カトリック田園調布教会復興応援グループ、ほしのいえ、NPO法人自立支援サポートセンターもやい・こもれびコーヒー、NPO法人亘理いちごっこ、カトリック東京ボランティアセンター(CTVC) ほか

◆野外ステージ◆
10:00~10:30 オープニングイベント みんなの音楽隊(南相馬応援団)ミニコンサート
15:00~15:30 クロージングイベント Yukariミニコンサート

◆ミニコンサート・パフォーマンス(調整中)◆
出演:スモールクワイア(イエスのカリタス修道女会 聖歌隊)、岡 大介、のまど舎、聖心女子大学チアリーディング部HEARTIES ほか

◆映画上映会・講演会◆
11:00~12:00 映画上映「磐城寿しぼりたて23BYがあなたの杯にそそがれるまで」
坂本博紀監督トークショー
13:00~15:00 原発のない社会の実現を考える勉強会『三人寄れば脱原発の知恵』特別企画
*映画上映「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子どもたちに~」
*講演会「福島の今、東京への避難者の今」

◆子ども向けプログラム(調整中)◆
キッズコーナー:きらきら星ネット★ユースサポートネットワーク(きらきらユース)、tanaproject(たなプロジェクト)
ベビーコーナー

【お問い合わせ】
復興支援ふれあいフェスタ実行委員会
メール:fureai511@gmail.com 電話:090-3522-3209(CTVC)

2013年4月30日発信

陸前高田の中学生からの便り

栄光学園では,学期終わりのスポーツ大会でかき氷やぜんざいを販売して集めた義援金で扇風機やスポーツ用具を購入し,東日本大震災被災地の学校に贈ってきました。その中のひとつ,陸前高田市立小友(おとも)中学校の生徒からはがきが届きました。みんな明るさを取り戻しつつあることが書かれていて,よかったと思います。けれど,同校は3月末に閉校するとも書いてあります。さびしい気がしますが,生徒たちが新しい学校でも元気で生活してもらうことを願います。

以下に小友中学校生徒からのメッセージを紹介します。

前略
震災からもうすぐ2年経ちます。
皆様のご支援のおかげで小友中にふたたび笑顔があふれるようになりました。
2011年3月11日。小友中学校と小友町は,大きな傷を負いました。でも今は,日本中,そして世界中の方々の応援で明るさを取り戻し,僕たちは毎日を楽しく過ごしています。
小友中学校は3月末に閉校することになりました。しかし,たくさんの方々からいただいた元気と「心」を忘れずに,最後まで誇りをもって小友中の歴史に幕を閉じたいと思っています。この2年間の経験を未来に活かすために,僕たちは一歩一歩前に進んでいきます。
栄光学園理事長様,皆様,本当にありがとうございました。

草々

陸前高田市立小友中学校1年  ◯◯ △△

2013/3/16更新

東日本大震災2周年 司教協議会長談話 2013年2月22日 再び3月11日を迎えるにあたって

東日本大震災から2年目にあたり,日本のカトリック教会は司教協議会会長の談話を発表しました。栄光学園もさまざまな取り組みを通して,引き続き被災地のかたがたや福島県から避難して来られているかたがたとのつながりを大事にしていきたいと思っています。

日本カトリック司教協議会会長
大阪大司教 レオ 池 長   潤

東日本大震災から丸2年を迎えようとしています。現在もなお,被災地の方々が平安や希望を取り戻されたとか,復興の目処が立ったとかは,とてもいえない状態が続いています。そこで,日本のカトリック教会全体に対して,司教協議会会長としてできるかぎりありのままの現状をお伝えし,わたしたちに何ができるかを皆さまとともに考えたいと思います。

被災地の方々にとって,今,一番の悩み,苦しみ,悲しみ,不安の原因は,ひとことで言うなら,復興の予測がまったくたっていないということにあります。安定して過ごせる住居,放射能汚染除去,産業の回復や就業・就職といった,復興に欠かせない被災地の問題の解決を,あまりにも見通せないことが大きな壁になっています。

住居に関しては,当初は避難所生活でしたが,今は仮設住宅での暮らしとなり,これからは災害復興住宅へと移られることになります。ただし,それがいつになるのかの見通しは立っていません。そのため,経済力・体力・気力のあるかたは仮設を出て行き,「弱い」かたたちが取り残されてゆく傾向が現れています。残されるかたがたにとっては,新たな精神的苦痛を負うことになり,将来への不安から,自ら命を絶つことに傾く方が増えることへの懸念もあります。

放射能汚染に苦しむ福島県では,安心して故郷に帰れるのは5年以上先になるといわれていますが,実際にはもっと先になるのではないかと思われます。現在,福島からの避難者は16万人に及ぶとみられています。汚染が除去されないなら,どうして故郷に戻れるでしょうか。さらにこれからも原発が存在する限り,愛する故郷を奪う放射能汚染は繰り返される恐れもあります。人間の知恵は完全ではないのです。

就業・就職に関しては,将来も保証される安定した雇用先が得られないことから,若い人々の流出が増えています。その背景には,沿岸部に多い第一次産業の立て直しが難しいことがあります。なぜ難しいのか,どうすれば立て直せるのかは解決していかなければならない課題として残されています。

カトリック教会は,被災地に暮らすかたの心に寄り添うこと,また地域の交わりを形成する支援に力を注ぐことに努めています。

被災地の支援や全国の修道院での祈りの形で今も続けられているシスターズ・リレー,日本のすべての教会管区が被災地に思いを寄せているしるしであるボランティアベース,教会の交わりを通じて全国から派遣されたスタッフやボランティア。これまでさまざまな形でかかわってこられた皆さまに,心からの感謝と敬意を表します。教会のはたらきが,被災されたかたがたの心をつなぎ,寄り添うお手伝いとなれば有難いことです。

ボランティアベースは球界が地域に寄り添うための,いわば「基地※」です。かつて避難所生活から仮設住宅へ移行する時にあったように,今また,仮設住宅から災害復興住宅への過渡期にも,これまでお互いに知り合い,なじみになった人々がまた離れ離れになることが懸念されています。地域の交わりを形成する支援が必要なのは,心の交流の寸断による新たな苦しみを和らげることが復興のためにとても大切な要素になるからです。この支援に教会のボランティアベースを活用していただくことを切に望んでいます。

寄り添わなければ傷も痛みもわからないでしょう。耳を傾けなければ聞こえない声があるでしょう。人間として謙虚で真摯な姿勢を備えていないと,本当の意味で寄り添うこともコミュニティづくりに貢献することもできないでしょう。お一人おひとりの現実に寄り添わせていただくこと,それは支援の一つの形です。けれどもむしろ,支援にあたる側が与えられるものも多いのです。

これからも,物心両面からの支援を続けながら,心を寄せ続けてくださる全国の皆さま,世界のかたがたとともに祈りましょう。祈りには力があります。祈りは決して忘れないことのしるしです。

あわれみ深い神さま,
あなたはどんな時にもわたしたちから離れることなく,
喜びや悲しみを共にしてくださいます。
今回の大震災によって苦しむ人々のために
あなたの助けと励ましを与えてください。
わたしたちもその人たちのために犠牲をささげ,祈り続けます。
そして,一日も早く,安心して暮らせる日が来ますように。
また,この震災で亡くなられたすべての人々が
あなたのもとで安らかに憩うことができますように。
主キリストによって。  アーメン。
母であるマリアさま,どうかわたしたちのためにお祈りください。 アーメン。

基地※
仙台教区サポートセンターを中心として,以下の10のベースなどで支援活動を行っています。
・宮古ベース ・大槌ベース ・釜石ベース
・被災地障がい者支援センターかまいし ・大船渡ベース 
・米川ベース ・石巻ベース ・原町ベース 
・いわきサポートステーション「もみの木」・福島デスク

2013/3/13更新

311決して忘れない!キャンペーン

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カリタスジャパン四旬節キャンペーン小冊子
「つなぐ2013:福島とともに生きる」を読みながらのわかち合い
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日時:2013年3月26日(火)
午後6時45分~8時30分
場所:麹町教会(聖イグナチオ教会)ヨセフホール 
(JR・東京メトロ四ツ谷駅下車すぐ、上智大学手前)     
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今年の「つなぐ」は福島のお話が6つ載っています。
福島原発に近い教会のお話し、東京に子どもと避難されている母親のお話し、福島で暮らす短大生のお話し、野菜販売で復興支援をしているお話し、傾聴で仮設住宅の方を支えるお話し、浪江に帰るために1日1日を元気に生きている方のお話しが掲載されています。

私たちも福島に寄り添い続ける気持ちで小グループに分かれての分かち合いをしたいと思います。是非ご参加して下さい。
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参加費:無料 申込み不要
主催:カトリック麹町教会メルキゼデクの会
連絡先:090-4959-0652 岩田 鐵夫

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東日本大震災・福島原発事故から2年
311決して忘れない!キャンペーン
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東京に避難されている方とともに  チャリティデイ

この3月11日で大震災・原発事故から2年になります。東京に避難されている方々とチャリティバザーやお食事・お茶・歓談など楽しい1日を計画しました。

2013年3月10日(日)11:00~15:00
場所:ニコラバレ(幼きイエス会)
JR・東京メトロ四ツ谷駅・麹町口出口エスカレーター上って左に見える大きなレンガの建物
★11:00~14:00バザー(子どもとママの秋物洋服・クレヨンハウス提供の絵本)・おいしい食べ物・お茶コーナー・子どもの遊びコーナー・
★12:00~15:00 9階ホールで昼食・お茶・歓談

チャリティデイ協力のお願い
★バザーに出す品物を集めています。赤ちゃん、子ども、お母さんの春物洋服や生活用品など詳細は裏面に記載してあります。
3月6日・7日・8日の13-16時の期日指定で
〒102-0085千代田区六番町14-4ニコラバレ気付
きらきら星ネット岩田(090-4959-0652)へ送ってください。
★当日のボランティアを募集しています。(当日朝9時集合)
バザーの準備販売 ・館内の案内・子どもの遊び相手・お茶や食事などのサービスなど申込は090-4959-0652
メールアドレスまたはte-iwata@mub.biglobe.ne.jp岩田まで

連絡先:TEL080-3502-7330信木 090-4959-0652岩田

きらきら星ネット・チャリティデイ・バザー用品リスト

・自主避難世帯は、避難前よりも生活費が数万円上がっている場合が多く、これらのリストにあるものは喜ばれます。
・すべて開封していない新品のものをお願いいたします。
・食品については、賞味期限・消費期限にご留意願います。
・アルコール類はご遠慮ください。
・中古衣類、中古おもちゃ、中古書籍につきましては扱いません。
【食品類】
調味料:醤油、サラダ油、焼き海苔、味噌、砂糖、塩、みりん、マヨネーズ、ごま油、
酢、胡椒、ローリエ、ナツメグ、からし・わさびの粉、固形スープの素など
食 品:乾麺(うどん、そば、パスタ、マカロニなど)、缶詰各種、保存がきく食品、
昆布、ひじき、豆類など
菓子類:クッキー、おせんべい、ナッツ類、羊羹、クラッカーなど
飲 料:野菜ジュース、果物ジュース、子ども用飲料など
お茶類:コーヒー(インスタント・レギュラー)、紅茶、緑茶、麦茶、ハーブティー    など
【日用品】
台所洗剤、ジップロックなどの保存袋、ラップ・アルミホイル、ゴミ袋、キッチンタオル、クッキングシート、ふきん、食器洗いスポンジ、食器用漂白剤、クイックルワイパーなどの掃除用品、洗濯用洗剤、柔軟剤、おしゃれ着用洗剤、シャンプー・リンス・トリートメント・ボディソープ、漂白剤、生理用品、芳香剤、除湿剤、簡易使い捨てカイロ、入浴剤、洗顔ソープ、歯磨き粉、歯ブラシ、デンタルフロス、マウスウォッシュ、ひげ剃りクリーム、カビ取り剤(押し入れ用など)、靴クリーム
【赤ちゃん用品】
紙おむつ(パンツM、パンツL、パンツビッグ)、赤ちゃんのおしりふき、手足口拭き、哺乳瓶消毒洗剤、赤ちゃん用離乳食(瓶、パックなど)、赤ちゃん用飲料、赤ちゃん用ミルク「明治ほほえみらくらくキューブ」(粉ではなく、固形スティックになっているもの)、赤ちゃん用お菓子
【化粧品】
基礎化粧品:化粧水、乳液、保湿クリーム、美容液
化粧品:メイク落とし、ファウンデーション、チーク、アイシャドウ、アイブロウ、  
マスカラ、口紅、リップクリーム、グロス、マニキュア、除光液、コットン   
その他:アロマオイルなど
【薬類】
湿布、マスク、ピップエレキバン(のような類いのもの)、健康飲料・食品、サプリメント(ビタミン剤など)、からだの保湿クリーム・ボディローション
【食 器】
子ども用のかわいい食器、お箸、スプーン、フォーク、ナイフ、菜箸、コーヒーカップ、子どものお弁当グッズなど
【衣 類】
女性用:ストッキング、タイツ、肌着
男性用:ソックス、肌着
子供用:1歳?高校生くらいまでの男女用、靴下、下着、タイツ(女の子用)、スパッツ
【寝 具】
シーツ、枕カバー、タオルケット、毛布、バスタオル、タオル、ミニタオル、ハンカチタオル
【運動靴・スニーカー・サンダル】
1歳?18歳用までのすべてのサイズ
【学用品】
鉛筆、色鉛筆、ノート、画用紙、かわいいシール(女の子が喜ぶようなもの)、季節のカード
【音楽CD・DVD】※中古可能
子ども用音楽CD、クラシック、ジャズ、ポップスなどの音楽CD
教育用・アニメ・映画などのDVD
【電気製品】※新品または新品同様のものがご家庭にありましたら
加湿器、除湿器、小さな電気ストーブ、アイロン、ホットプレート、たこ焼き器、ドライヤー、泡立て器、トースターなど
【その他】
季節ごとの生活用品、衣類など

以上
2013/2/19発信

「3・11」二周年記念シンポジウム開催のお知らせ

学校法人栄光学園も参加団体となっている「311決して忘れない!キャンペーン」が,イエズス会社会司牧センターとの協賛で,下のようなシンポジウムを開催します。
みなさまご参加ください。

「傷つけられた世界を癒すために
――カトリック司教団『脱原発メッセージ』を活かすには?―」

日時:2013年3月9日(土)13:00開場 13:30開会~16:30閉会
場所:カトリック麹町(聖イグナチオ)教会 信徒会館ヨセフホール
(JR・東京メトロ四ツ谷駅〈麹町口〉下車すぐ)
(入場無料)

発言者
牛山泉(足利工業大学学長)…再生可能エネルギーの見通し
渡部瑞穂(福島県・相馬市)…被災地市民として
梶山義夫神父(イエズス会日本管区長)…イエズス会のビジョンから
――休憩――
Sr.熱海紀子(福島市・コングレガシオン・ド・ノートルダム修道女会員)…立場の違いを乗り越えて
英隆一朗神父(イエズス会)…被災地支援の経験から
《司会:光延一郎〈イエズス会社会司牧センター〉》

東日本大震災と福島第一原発事故から間もなく二年間がたとうとしています。
カトリック教会の司教団は、2011年11月に『いますぐ原発の廃止を』とのメッセージを出しました。私たちはこれをどのように活かしているでしょう?
2年前のことをもう一度、しっかり心に刻んでいくために、このシンポジウムを開催したいと思います。福島の人々からの声に耳を傾け、どのように司教団メッセージを具体的に生かしていくのか…、どこに問題の出口があるのか…、互いに学び合いましょう。

主催:イエズス会社会司牧センター(「311決して忘れない!キャンペーン」協賛)
連絡先:Tel. 03-5215-1844

2013/2/12 発信

東日本大震災2周年を前にして 「犠牲者追悼と復興祈願ミサ」開催

東日本大震災発生後2年を迎えるにあたって,梅村昌弘司教(栄光20期卒,横浜教区長)をはじめ日本の全司教が一堂に会する2月の司教総会開催期間,以下の案内ポスターにある要領で,東日本大震災の犠牲者の方々を追悼し,被災地の1日も早い復興のために祈りを捧げます。みなさまのご参加をよろしくお願いします。

犠牲者追悼と復興祈願ミサポスター

2013/2/4発信

東日本大震災・福島原発事故から2年 ~311決して忘れない!キャンペーン~ 追悼&復興祈念ミサ

東日本大震災で犠牲になられたかたがたに追悼の祈りを捧げ、またいまだに被災地、避難先で苦しんでいるかたがたに心を寄せて復興を祈りたいと思います。
★日時:2013年3月11日(月)14:40分~
★場所:カトリック麹町教会(聖イグナチオ教会)主聖堂
★主司式:幸田和生司教(東京教区補佐司教)
(共同で司式してくださる司祭は白のストラをご持参ください。)

今年の3月であれから2年、被災地の復興は思ったように進まず、かえって多様な課題を抱えています。一方被災地から離れた地域の人々はよほど意識の高い人以外の関心は少しずつ低下しているのを危惧しています。ボランティアに行く方も減少しているのが現実です。3月11日は被災地でも様々なセレモニーや祈りの場があると思いますが、現地へ行けなくても、被災地以外にいて強く被災とのことを思う人々と共に「311を決して忘れない」という強い気持ちの輪を広げたいと思っています。
主催:311決して忘れない実行委員会  連絡先 090-4959-0652(岩田鐵夫)
Mail te-iwata@mub.biglobe.ne.jp

追悼&復興祈念ミサポスター

【キャンペーン関連行事】
★3月9日(土)から3月18日(月) 被災地の写真展(林里江子撮影)
ニコラバレ(四ツ谷)玄関ロビー&1階廊下
(4月上旬 桜の聖母学院〔福島市〕にて出前写真展の予定)  
★3月9日(土)午後 『3・11』2周年記念シンポジウム『傷つけられた世界を癒すために』
イエズス会社会司牧センター主催 聖イグナチオ教会ヨセフホール
★3月10日(日)11時から   きらきら星ネットのチャリティデイ
ニコラバレ(四ツ谷)9階ホール・地下ホール
★3月11日(月)18:30~きらきら星ネット:信木美穂「福島の子どもたちを想う」詩画集の
出版記念イベント   ニコラバレ(四ツ谷)9階ホール
★3月17日(日)11:00~ 「Face to Face」の集い(岩手県釜石のボランティアの集い)
ニコラバレ(四ツ谷)105号室
【311決して忘れれないキャンペーン参加団体】(12月31日現在、順不同)
CTVC(カトリック東京ボランティアセンター)・日本CLC・きらきら星ネット・Face to Face 
・NPO法人カリタス釜石(予定)・幼きイエス会ニコラバレ・桜の聖母学院・桜の聖母短期大学生涯学習センター・イエズス会日本殉教者修道院・イエスのカリタス修道女会・マリアの御心会・イエズス会下関労働教育センター・東京災害支援ネット(とすねっと)・西千葉教会ケーキの会・聖イグナチオいのちを守るプロジェクト・学校法人 栄光学園・カトリック下関被災地支援委員会・イエズス会社会司牧センター

2013/1/26発信

「東日本大震災1周年の祈りの集い」が催されました

昨年の3月11日に発生した東日本大震災から1年を前にして,3月2日(金)の午後3時40分から,学園聖堂で「東日本大震災1周年の祈りの集い」が開催されました。

祭壇前には花と東北の被災地の写真が飾られ,復活の大ろうそくが灯されました。

聖書研究会メンバーらの生徒と教職員,約50名が参加し,高校1年生が「ローマの信徒への手紙」,中学3年生が「マルコによる福音」を朗読し,萱場先生が短い話をしました。

大震災で犠牲になった方々の追悼と東北の被災地の再生を願う祈りを,参加者一同で心をこめて祈りました。
集いの最後に,亡くなられた方々のご冥福を願いながら,参加者一人ひとりが焼香をしました。(2012年3月7日掲載)

東日本大震災から一年を迎えて

日本のカトリック教会は,東日本大震災から1年を経て,日本カトリック司教協議会長 池長 潤 大司教(大阪教区)の声明を発表しました。

今年2012年3月11日(日)は,東日本大震災から一年を迎えます。
東日本大震災は,17年前の1995年1月17日に起こった阪神・淡路大震災以来の東日本全域にわたる大惨事となりました。来る3月11日(日)には,犠牲となった方々を追悼し,被災地の一日も早い復興を願うミサや祈りの集いを全国各地のカトリック教会でおこなっていただきますようお願いいたします。

さて,あの2011年3月11日の出来事は,私たちの中で,生涯決して消える事はないでしょう。午後2時46分に起こった大きく長い横揺れに驚く間もなく,次々に送られてくる悲劇的な報道は,直接災害を体験しなかった者にまで,大きな衝撃を与えました。とりわけ大津波は,2万人近くの人々を死に追いやり,人々にははかり知れない災いをもたらしました。また,福島原発事故は,多くの人々の日常生活を破壊し,人々を放射能の不安に落とし入れました。

しかしながら,この大震災によって,人間が支え合うすばらしさにも出会うことができました。大震災のニュースが伝わるやいなや,お隣の韓国では,若い人たちが英語で「私たちは日本を愛しています。日本はかならず試練を克服するでしょう」と書かれたプラカードを路上でかかげている画面がテレビに映し出されました。また,世界中のいたるところから,義援金が寄せられました。そして,原発事故の被害を一刻も早くくい止めるためにと,経験と高度な知識や技術を持つ海外の専門家が惜しみない協力を行い始めました。

国内においては,全国各地の人々が被災地を訪れ,炊き出しやがれき撤去の手伝いなどをしながら,一人ひとりに声をかける心のこもったボランティア活動を行いました。

不条理としか言えない悲惨な現実を目の当たりにして,私たちは国内国外の多くの人々が,被災された方々のために支援しようとする一生懸命な姿に大きな感動と勇気をいただいています。ブータン国王の国会における演説も,被災地とわが国へのあたたかい励ましと支えとして忘れることができません。

ところで,大震災当日の被災地では,このような心からの支援を触発するような,自分の命を犠牲にしてまでも人の命を助けようとした人々の行動が伝えられています。ある社長さんが,研修のために自分の会社に来ていた中国の若い従業員たちを,津波から避難させようと,最後の一人まで裏の高台に逃すために声をかけて踏みとどまったために,自分自身は津波にさらわれしまったということもありました。

このように,地震と津波,そして原発事故によって引き起こされた悲しく辛い現実から一年が過ぎつつあります。亡くなられた方々が,神のみ手の中に抱かれて,永遠に憩われるように祈り,そして,被災地が一日も早く復興し,被災地の方々が一日も早く元のような生活を立て直せるようにと,私たちカトリック信者は心を一つにして祈りましょう。

私たち日本の司教は,東日本大震災から一年を迎えて,当日のミサを教区の皆様とともにささげ,犠牲になった方々を追悼し,被災地の復興を祈ります。また,他のキリスト教諸派の皆様とともに心を合わせて祈る集いも計画しています。日本各地でこのようなミサがささげられ,祈りの集いが催され,多くの方々がともに祈りをささげることができますよう,願っております。また,信者の皆様には,このような公的な祈りに参加することも大切ですが,個人的な祈りも続けてくださるよう,お願い申し上げます。

さて,日本のカトリック教会は,国内の義援金とともに各国のカトリック教会からも復興支援を目的とする義援金をいただきました。これらの義援金を活用しながら仙台教区とカリタスジャパンを中心に,カトリック信者以外の方々と一緒になって復興ボランティア活動が続けられています。また,男女修道会の活動や三教会管区が分担する地域における復興支援活動も継続的に行われ,各教区内の信者を中心にしたボランティア活動も軌道に乗りつつあります。

これらの復興ボランティア活動は,これから何年にもわたって行われてゆくことになり,そのためのボランティアも引き続き必要とされています。皆様の祈りと行動を通して,これからも復興支援を続けてくださいますように。

2012年3月11日

日本カトリック司教協議会
会 長  池 長   潤

東日本大震災から1年 追悼と再生を願う祈りを集めましょう

1年前の東日本大震災・・・・いえ,1年前と,過去のできごとにはなりません。今に継続している災害・被害であり,苦難であり,悲劇です。今もまだなお継続中であり,多くの方々が被災の受難の渦中で苦しんでおられます。救援・支援に携わっている多くの方々の苦悩があります。実際に故郷から追いやられた方々,農業・牧畜・漁業など壊滅的な打撃を受けた方々の苦悩があります。原発はわたしたちに大きな課題を突きつけています。放射性物質の汚染による被曝被害は予断を許さないものがあります。

それは,2011年3月11日,午後2時46分から始まりました。震源地は,宮城県沖約130㎞,マグニチュード9.0,国内観測史上最大規模の地震でした。未曾有の大災害です。地震による被害,大津波による被害,そして東京電力福島第1原発事故による被害,その被害の甚大さは計り知れません。
2011年12月半ばの時点で,調査機関によって多少の異同はありますが,数字に表された受難の現状です。
死者数15,842名。重軽傷者数5,890名。行方不明者数3,485名。
避難者数は332,691名です。その内訳は,避難所(学校・公民館・ホテル・公民館旅館等)に1,198名。仮設住宅・公営住宅・民間住宅等に314,255名。知人・親戚宅に17,238名。

ちなみに,福島県から県外に避難されている方々は,59,464名。宮城県から県外に8,603名。岩手県からは,1,536名の方々が,県外で避難生活をされているそうです。

この方々は寄留の民です。住み慣れた家を追われ,これまでの生活から断絶して,職を離れ,多くの方々は将来の生活の目処を失っておられます。
ここに挙げられている数字が単なる数字に尽きるものではないことを,わたしたちはよく知っています。確かに十分知っておりますが,さらにもっともっと,その数字の一つひとつの奥底にひそむ,お一人おひとりの実生活,肉声,その具体的な苦悩と溢れるほどの悲哀に心を重ねなければなりません。
「一つの部分が苦しめば,すべての部分が共に苦しみ」(コリントの信徒への手紙一 12章26節),「泣く人と共に泣き」(ローマの信徒への手紙12章15節)わたしたちは心を一つにして祈らなければなりません。

3月11日が巡ってきます。
わたしたちの思いと祈りが,一つに結ばれますように。
そんな思いを集め,祈りをこめて,この苦難の時を経て,犠牲になり,天国にある方々,苦難のただ中にある方々,その支援にあたっている方々のために,その方々と共に,お祈りいただければと思います。

(日本キリスト教協議会・カトリック中央協議会「東日本大震災1周年にあたり追悼と再生を願う合同祈祷集会」より)

東日本大震災から1年,祈りの集いとミサ
どなたでも参加できます

?栄光学園「東日本大震災1周年の祈りの集い」
日時:3月2日(金)15時40分から
場所:栄光学園聖堂

?東京に避難されている方と共に
311あれから1年 いのりと交流会
日時:3月11日(日)10時から15時
(ミサは13時40分から)
場所:ニコラバレ(幼きイエス会)
JR・東京メトロ四ツ谷駅下車麹町口
主催:311いのりと交流会実行委員会

?東日本大震災一周年にあたり
追悼と再生を願う合同祈祷集会
日時:3月11日(日)15時
場所:カトリック麹町聖イグナチオ教会
JR・東京メトロ四ツ谷駅下車
共催:カトリック中央協議会・日本キリスト教協議会

お祈りください

2011.3.11
東日本大震災を受けて 祈りをともに

この世界を造り,わたしたちを守ってくださる神さま,わたしたちが自然の中で生き,自然と共に生かされていることに感謝します。
東日本大震災によって苦しむ人々のために,あなたから助けと励ましを与えてください。
そして,わたしたちと自然が共にあなたによって造られたものであることを,忘れることがないようにしてください。
あなたはどのような時にも,わたしたちから離れることなく,喜びや悲しみや苦しみを共にしてくださいます。
神さま,傷ついている人々のために,行動を起こす決意をわたしたちに与えてください。
神さまがわたしたちに何を望んでおられるのか,日々の学びの中から知ることができますように。
主イエス・キリストのみ名によって。    アーメン

この祈りは,日本カトリック学校連合会とキリスト教学校教育同盟が協力して作成しました。

いますぐ原発の廃止を ~福島第1原発事故という悲劇的な災害を前にして~

日本のカトリック教会は,福島第1原子力発電所事故とそれに伴う被害について,次のような日本カトリック司教団の声明を発表しました。

日本に住むすべての皆様へ

東日本大震災によって引き起こされた福島第1原発の事故により,海や大地が放射能に汚染され,多くの人々の生活が奪われてしまいました。現在でも,福島第1原発近隣の地域から10万人近くの住民が避難し,多くの人々が不安におびえた生活を余儀なくされています。

原子力発電の是非について,わたしたち日本カトリック司教団は『いのちへのまなざし―21世紀への司教団メッセージ―』のなかで次のように述べました。

「(核エネルギーの開発は)人類にこれまでにないエネルギーを提供することになりましたが,一瞬のうちに多くの人々のいのちを奪った広島や長崎に投下された原子爆弾やチェルノブイリの事故,さらに多くの人々のいのちを危険にさらし生活を著しく脅かした東海村の臨界事故にみられるように,後世の人々にも重い被害を与えてしまうことになるのです。その有効利用については,人間の限界をわきまえた英知と,細心の上に細心の注意を重ねる努力が必要でしょう。しかし,悲劇的な結果を招かないために,安全な代替エネルギーを開発していくよう希望します。」(1)

このメッセージにある「悲劇的な結果」はまさに福島第1原発事故によってもたらされてしまいました。この原発事故で「安全神話」はもろくも崩れ去りました。この「安全神話」は科学技術を過信し,「人間の限界をわきまえる英知」を持たなかったゆえに作りだされたものでした。

わたしたちカトリック司教団は『いのちへのまなざし』で,いますぐに原発を廃止することまでは呼びかけることができませんでした。しかし福島第1原発事故という悲劇的な災害を前にして,そのことを反省し,日本にあるすべての原発をいますぐに廃止することを呼びかけたいと思います。

いますぐに原発を廃止することに対して,エネルギー不足を心配する声があります。また,CO2削減の課題などもあります。しかし,なによりもまず,わたしたち人間には神の被造物であるすべてのいのち,自然を守り,子孫により安全で安心できる環境をわたす責任があります。利益や効率を優先する経済至上主義ではなく,尊いいのち,美しい自然を守るために原発の廃止をいますぐ決断しなければなりません。
新たな地震や津波による災害が予測されるなか,日本国内に54基あるすべての原発が今回のような甚大な事故を起こす危険をはらんでいます。自然災害に伴う人災を出来る限り最小限にくい止めるためには原発の廃止は必至です。

原発はこれまで「平和利用」の名のもとにエネルギーを社会に供給してきましたが,その一方でプルトニウムをはじめとする放射性廃棄物を多量に排出してきました。わたしたちはこれらの危険な廃棄物の保管責任を後の世代に半永久的に負わせることになります。これは倫理的な問題として考えなければなりません。
これまで,国策によって原発が推し進められてきました。その結果,自然エネルギーの開発,普及が遅れてしまいました。CO2削減のためにも,自然エネルギーの開発と推進を最優先する国策に変えていくようにわたしたちは訴えます。また,原発は廃炉にするまでに長い年月と多くの労働が必要になります。廃炉と放射性廃棄物の処理には細心には細心の注意を払っていかなければならないでしょう。

確かに,現代の生活には電気エネルギーを欠かすことはできません。しかし大切なことは,電気エネルギーに過度に依存した生活を改め,わたしたちの生活全般の在り方を転換していくことなのです。
日本には自然と共生してきた文化と知恵と伝統があり,神道や仏教などの諸宗教にもその精神があります。キリスト教にも清貧という精神があります。そして,わたしたちキリスト者には,何よりも神から求められる生き方,つまり「単純質素な生活,祈りの精神,すべての人々に対する愛,とくに小さく貧しい人々への愛,従順,謙遜,離脱,自己犠牲」(2)などによって,福音の真正なあかしを立てる務めがあります。わたしたちは,たとえば節電に努める場合も,この福音的精神に基づく単純質素な生活様式を選び直すべきです。(3)またその精神を基にした科学技術の発展,進歩を望みます。それが原発のない安心で安全な生活につながるでしょう。

2011年11月8日  仙台にて
日本カトリック司教団

(1)『いのちへのまなざし―21世紀への司教団メッセージ』(中央協議会・2001年)p.104~p.105 このほかに原発の是非に関する日本カトリック協議会のメッセージには『ジェー・シー・オー(JCO)ウラン臨界事故に関する要望書があります。
(2)教皇パウロ6世『福音宣教』(1975年)76「生活の真正なあかし」(中央協議会 ペトロ文庫)
(3)教皇庁正義と平和協議会『教会の社会教説綱要』(2004年)「d.新しい生活様式(中央協議会)参照

東日本大震災募金について

東日本大震災で被災された方々に,心からお見舞いを申し上げます。
さて,地震翌日から,愛の運動委員会の生徒を中心に校内において募金活動を行いたいとの申し出がございました。しかしながら現状では,校内での募金活動を実施することは無理な状況でございます。そこで,現在募金活動を行っている団体の中から,本校と縁の深いカトリック関係の団体をご紹介させていただきます。
(1)カリタスジャパン
郵便振替番号:00170-5-95979
加入者名:カリタスジャパン
通信欄に<東北地方太平洋沖地震>と明記してください。
http://www.caritas.jp/

なお,4月以降は,校内においても愛の運動委員会の生徒を中心に募金活動を実施することになると思います。また,現在,一部の生徒が,学校外の団体の行っている募金活動に参加しているようですが,保護者の監督のもと,ご子息の安全その他等をご確認いただきますようお願いいたします。
2011年4月10日
栄光学園ブラスバンド部定期演奏会へご来場いただき、誠にありがとうございました。当日お預かり致しました、東日本大震災義援金募金(66,304円)は栄光学園「愛の運動委員会」より「カリタスジャパン」を通して被災地へ送金されます。ご協力ありがとうございました。
栄光学園ブラスバンド部

栄光学園 愛の運動委員会

大震災被災地の人々へ私たちの思いをつなげよう

〔理事長代理 イエズス会司祭  萱場   基〕

3月11日(金)午後2時46分,東北地方の太平洋沖で,国内観測史上最大のマグニチュード9.0の巨大地震が発生しました。栄光学園でも,地震発生時に学校に残っていた人や,電車が止まったために学校に歩いてもどってきた人が帰宅できなくなり,学校で一夜を明かしました。あの日,不安はいたるところにありました。これまで体験したことのない大きな揺れが長時間続きました。停電は外が暗闇に包まれる夜になっても続きました。電話もほとんどつながらず,帰宅できない自分を心配してくれている家族とも連絡がとれませんでした。不安がいっぱいの夜でした。

混乱と不安は今も続いています。テレビなどで報道される東北地方の被災地の人的・物的被害の惨状は,私たちを呆然とさせ,心にもはかりしれない傷を与えているような気がします。加えて,福島県にある原子力発電所は,地震とその後の大津波による電力停止による事故が拡大し,放射性物質が大気中に漏れ続けるという状況が,不安をさらに大きくしています。そして,計画停電による電力が失われた暗い時間が過ぎていく夜,通常の運行が行われていない電車やバスの車中,私たちの生活も不安の中にあります。

このような未曽有のできごとに直面している私たちですが,実際に被災地に行って支援することはかなり困難なことです。遠くにいる私たちにできることを考えたとき,何よりもまず,私たちが生活の場で体験している様々なことを,被災された人々と連帯させることです。停電によって照明が失われ,暖房もなくなった暗やみと寒さの中にいることが,避難所で暗やみと寒さと不便さに耐えている被災者の方々に私たちを連帯させます。交通機関の混乱の中にいることが,交通手段が失われた被災された人々に私たちを連帯させます。

そして,もうひとつは,私たちの思いを被災地にいる人々へとつなげることです。それを祈りということができるでしょう。停電の暗さの中で,暖房のない寒さの中で,混乱した交通機関の中で,私たちの思いを被災地の人々へとつなげましょう。

鎌倉十二所にあるイエズス会鎌倉黙想の家では「祈りによる支援」を呼びかけています。祈りに込める思いは3つです。
① 被災者への支援が十分にいきわたるように。
② 亡くなられた方に永遠の安息があるように。
③ 原子力発電所の事故の被害が最小限に抑えられ,無事に収束していくように。

 この3つの思いを込めて鎌倉黙想の家で祈られている祈りを紹介します。
自分が祈りやすいように表現を変えて祈るとよいでしょう。
わたしたちのいのり

全能永遠の神よ,今,日本は大きな災害の危機に瀕しています。
今こそ,私たちにあわれみの目を注いでください。
私たちに信頼・平安・勇気をお与えください。
特に被災された方々をお守りください。
亡くなった方々の魂を天国へと受け入れてください。
さらに原発の損傷から来る被害が拡大していますが,
これが最小限に収まるように特別の恵みをお与えください。

復旧活動に直接たずさわっている方々に特に危機を乗り越えて
職務を全うする力と恵みをお与えください。

私たちは罪深い者ですが,私たちの罪を悔い改めつつ,
あなたの限りない愛に信頼します。

主よ,ひれ伏してお願いします。

アーメン

お祈りください

[宗教主任 大年邦夫]

東日本大震災で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
3月11日に東北・関東地方に大きな地震と津波が襲いました。多くの方々が亡くなりました。多くの方々がいまだ行方不明となっています。ご家族、また、お知り合いの方々は悲しみのなか過酷な避難生活を送っています。栄光学園に集う私たちのなかにも、ご親戚、お知り合いが被災され、悲しみと苦しみのなかにある方々がいらっしゃいます。

ニュースで繰り返し伝えられる被害報道に、私たちは悲しみを感じます。胸が締め付けられるような辛さと痛みを感じます。怒りさえ感じるかもしれません。どうしてこのようなことが起こるのか。

私たちは深い悲しみのなかにある被災地の方々のために共に皆さまが祈ってくださることをお願い致します。
悲しみと苦しみのなかにある方々のためにお祈りください。
力と慰めが与えられますように。
亡くなった方々のためにお祈りください。
天に召され安らかでありますように。
被災地での救命、支援にあたる方々のためにお祈りください。
困難な状況のなか、任務を果たすことができますように。

たくさんの団体からの募金の呼びかけがあります。また栄光学園でも愛の運動委員会を中心に募金活動を行う予定でおります。皆さまのご協力をお願い致します。